那須川龍心インタビュー「胸を借りにいくというか、僕は後輩なので生意気に首を狩りにいこうと思っています」【ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO】
インタビュー 2025年7月30日
2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館にて開催されます『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』につきまして参戦選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
□那須川龍心インタビュー「胸を借りにいくというか、僕は後輩なので生意気に首を狩りにいこうと思っています」
–試合が目前に迫りましたが、スーパーフライ級の自分というのはいかがでしょうか?
那須川 減量も調子が良くていい感じに来ています。練習から集中できている状態です。
–今までよりも1.5kg重くてもいいというのは、精神面とや肉体的にどんな影響を及ぼしていますか?
那須川 正直フィジカルの部分はやってみないと分からないですけど、練習の調子が良くてストレスが減りましたね。
–ストレスは何%くらい減りましたか?
那須川 30%くらい減ったんじゃないですかね。かなり減りました。
–それは精神的に良いですね。
那須川 はい。楽ですね。
–スピードや体のキレという部分では影響はありますか?
那須川 今疲労が溜まってきていて少し落ちている部分はあるけれど、キレも落ちている訳ではないし体も軽いので、そこは問題ないですね。
–フライ級時代の那須川龍心と比べたらかなり違う自分が見れそうですか?
那須川 パワーは増していると思います。だけど前回の試合から1ヶ月くらいしか経っていないので、そこまで変わっているかと言われたら分からないですね笑。そこはこれからですね。
–今回の対戦相手は、今までに何度も一緒に練習をしたと思われる政所選手ですが、試合が近づくにつれて政所選手の見方は変わってきましたか?
那須川 印象は変わっていないですけど、やっぱり対戦相手となると1発のある選手は怖いですし、いくら自分が有利に進めていたところで1発でひっくり返る可能性があるので、侮れない相手ですよね。
–練習で経験した政所選手の1発というのは、例えて表現するとどのような感じですか?
那須川 練習でそんなにガチでやったことはなくて、やったのも2,3年前くらいの時だったので、自分もその時より成長していますし。本当に何があるか分からない選手ですよね。ロマンがある選手だと思っています。
–同じ日にスーパーフライ級の2人のチャンピオンである、大﨑一貴選手と花岡竜選手も登場しますけど、2人のことは気にはなりますか?
那須川 もちろん気にはなりますし、それ以上のものを見せてやろうという思いもあります。自分より上の選手なので、“そこに食らいついていくぞ”というところは見せないといけないなと思います。
–でしたら大﨑一貴選手に対しても花岡竜選手に対しても、試合内容で上回ってやるという気持ちですね。
那須川 そうですね。そこに届くような試合を見せなければいけないと思っていますし、だからこそしょぼい試合はしていられないので、そこを目指すための第1歩だと思っています。
–政所選手とはどれくらいの仲の良さだったのでしょうか?
那須川 仁君が千葉の方に来た時も一緒に練習をしたり、僕が大阪の方に行った時も一緒に練習したり、海に連れて行ってくれたり、一緒にご飯を食べに行ったりとか。色々な所に連れて行ってもらったりして、良くしてもらってる先輩ですね。
–プライベートにも思い入れのある友達レベルって感じですかね?
那須川 そうですね。TEPPEN以外の他の選手で仲の良い選手がいなくて、仁君くらいなんですよ。喋りやすいですし、本当に良くしてもらっている先輩です。
–どんなところが好きだとかありますか?
那須川 仁君って本当にバカなんですよ。笑 そこが良いところだなって思うし、親しみやすい先輩ですね。
–そんなに仲が良い選手と試合をするということで、試合前は今までと気持ちが変わってきますか?
那須川 試合が決まる前くらいに会長から「お前が階級を上げたら試合をやるかもな」みたいな事を言われていました。その時は本当に嫌だったんですけど、いざやるとなったらやるしかないなって。もう腹は括りました。
–前回の試合で「判定ですみません。もっと良いものを見せます」みたいな事を言っていましたが、その言葉からすると今回は判定ではなく、親しい政所選手をぶっ倒す形になるのでしょうか?
那須川 1番分かりやすいのは倒す事だと思いますし、お客さん的にも見ていて分かりやすいですよね。けど前回はメインという事もあって“見せてやろう”とか“倒してやろう”とか、相手に気持ちが向いていなかったんですよ。倒して勝ったクマンドーイ戦とか数島戦は、倒そうとは一切思っていなくて、“5ラウンド判定で勝つ”とか“3ラウンドギリギリで勝つ”とかそういう思いでやっていたんですよ。だから今回は倒すとかではなくて、“判定で良いから勝つ、勝ちにいく”っていうのを心がけて、しっかり政所仁に向けてやってきています。今までの傾向からそっちの方が必然と倒せるのかなと思っています。
–その上で拳を通じて伝えたい思いはありますか?
那須川 先輩と後輩の関係で、僕は後輩なので後輩らしく生意気に行こうかなと思っています。
–先輩の胸を借りて思い切りいける感じですかね?
那須川 今はやりづらさとかはないですし、むしろ楽しみの方が強いですね。良くしてもらっている先輩と試合をするっていうのは仁君だから思える事ですし、胸を借りにいくというか、僕は後輩なので生意気に首を狩りにいこうと思っています。
–練習されていたのが2,3年前と仰っていましたけど、その時よりも1番変わった所を挙げるとしたら何になりますか?
那須川 自分は全体的に変わっていますし、2,3年前の自分と比べたら一瞬でぶっ倒せるくらいの差はあると思うので、あの時とはレベルが違いますよ。
–階級が変わったことによって、減量期のパワーが落ちてきた感覚は少なくなってきていますか?
那須川 キレもしっかり出ていてパワーも伝えられる良い状態で来れています。そこが試合になった時にどう出るかですよね。相手の方がパワーがもっとあるかもしれないし、そこはやってみないと分からない未知な所ですけど、53kgの体作りはこれからじゃないですかね。今回は期間が1ヶ月しかなかったので笑。だからこれから作っていく段階ですね。
–最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
那須川 今回は階級を上げて1発目、ランキング1位の政所選手ということで、しっかりここをかませるように頑張るので皆さん応援をお願いします。