白鳥大珠インタビュー 『久々にパンチでスカッと倒したい。今回は自分の圧勝で終わらせる』

インタビュー 2024年9月5日

9月8日(日)に行われる「RUF presents RISE WORLD SERIES2024 YOKOHAMA」に出場する白鳥大珠選手のインタビューを執り行いました。

白鳥大珠選手が試合への心境や意気込みを語ります。

–調子はいかがですか?

白鳥 徐々に上がってきています。

 

–先日TEPPEN GYMで合宿をしていましたが、どちらへ行かれたんですか?

白鳥 僕は行ってないです(笑)。

 

–個人で今回のファーパヤップ戦の調整をされていたんですね。

白鳥 自分で考えてきた事もありますし、今回は減量がいつもより多かったので、体調管理を含めて合宿に参加しないでやっていました。

 

–その減量についてですが、体重は結構増えていたんですか?

白鳥 今までの体重よりも3,4kg増えていたので、不安はありましたけど順調に落ちてきているので問題はないです。

 

–暴食してしまったとか何か原因はありますか?

白鳥 体を大きくするトレーニングをしていて、それで食事量も少し多めに取るようにしていたので、筋肉もついて体重が増えてきました。

 

–今は順調に落ちつつあるという状況なわけですね。

白鳥 最後まできっちり調整していくので問題はないです。

 

–今回の対戦相手はサウスポーですが、サウスポー同士の戦いは過去に経験してきたことはありましたか?

白鳥 最後に戦ったサウスポーがゴンナパーで、あとはその前の秀樹選手もサウスポーでしたね。

–サウスポーは得意ですか?不得意ですか?

白鳥 そんなに苦手意識はないですけど、オーソドックスの方がやりやすいです。

 

–対サウスポーの対策はされていますか?

白鳥 今は基本的にはサウスポーとしか練習していないです。サウスポーだからこそ入りやすい技も見つけたので、いけると思っています。

 

–その技は試合中に出ますか?

白鳥 それは言わないでおきます。対オーソドックスとは違うフィニッシュパターンが出るかもしれないです。

 

–SNSで「今回の試合で自分がムエタイ選手が得意なのかどうか分かるだろう」というような投稿をしていましたね。

白鳥 セクサン戦を経て、ゴンナパーと戦う時に格闘技ファンの間では「ムエタイが得意だから相性が良いんじゃないか」と言われていて、実際に戦ったらやられてしまいました。僕的にはムエタイスタイルの選手に苦手意識はないですけど、ゴンナパーに関してはムエタイというよりは日本人に近くて、ムエタイもありつつ今のK-1のルールに特化したファイトスタイルだと感じました。次の相手は普段肘ありでやっている選手なので、完全にムエタイなのでバッチリはまると思います。

 

–バッチリはまるとしたら、どんなフィニッシュを期待していたらいいですか?

白鳥 前回の僕のKO勝ちが膝でのフィニッシュだったので、久々にパンチでスカッと倒したいなというイメージを持ちながら練習しています。65kgの査定試合が他にも組まれていますが、そこと比べられる試合にもなるので、今回は自分の圧勝で終わらせます。

 

–他の選手と比べられることは意識しますか?

白鳥 伊藤代表からは12月のトーナメントはほぼ確定と言われていますが、それに対して不満の声もちらほら聞いたりするので、そこに対してや他の試合に対して「今の俺はこんなに強いから」ってアピールする試合になると思っています。

 

–体を大きくしているのは12月の試合を見越してトレーニングしているんですか?

白鳥 12月の試合を見越してやっています。原口くんがRISEのトップで戦っている選手ですけど、この間のGLORYでのタイトルマッチを見て、技術の差はそこまでないけど海外の強い選手と比べると首相撲だったりフィジカルの差が出ているなと思いました。だから自分も早い段階で準備をしておかないとって。今までは技術やスピードで勝負できると思っていたんですけど、63kgから65kgに階級を上げて、客観的に見ても体の線が細かったので、この階級で世界と戦っていくには必要なことだったのでトレーニングを取り入れ始めました。

 

–原口vsペッチ戦を見て始めたことだったんですか?

白鳥 ソンヒョン戦が終わってから始めたことですね。ソンヒョン戦で色々な課題が見えたので、試合が終わってすぐ取り入れました。

 

–今回はパンチでKOしたいということですが、そのパンチの殺傷能力はどれくらい強化されてきましたか?

白鳥 インパクトの瞬間を意識してやってきました。倒したいっていう気持ちが前に出過ぎると倒せない事の方が多いんですけど、最後のインパクトの瞬間だけを意識して、体を大きくしてもスピードが落ちることはないので、今回は今までとは違った重い1発を見せます。

 

–体を大きくするために食事量を増やしたと仰っていましたが、体重は1番重くて何キロくらいまで増えましたか?

白鳥 今がマックス76kgですね。基本的に72kgから73kgだったんですけど、3月くらいから食事内容も変えてきました。今までは試合が終わったら一気にオフに切り替えて外食ばかりだったんですよ。それもやめて、試合が終わっても予定がない限りは基本的に朝から夜まで全部自炊をしています。

–自分で作るメニューの中で定番のものはありますか?

白鳥 定番というようなものはないです。別に人に振る舞うわけじゃないので(笑)。凝っているわけでもないので、Youtubeのショート動画で美味しそうなメニューを見つけて材料だけ自分で決めて今日の献立を決めてます。

 

–材料に関してはタンパク質が多めになるようにしてますか?

白鳥 タンパク質多めで脂質も減らしています。フィジカルを見てもらっているジムが栄養管理をガッツリやっているところなので、そこから知識を得て食事が大事だなと思いました。食事内容で普段の練習内容だったりパフォーマンスが全く違うことを実感できているので、本当にこだわってやっています。

 

–前回のインタビューで「原口選手になめられている」というような話がありましたが、今回の肉体改造などを経て年末のトーナメントで見返したいというような気持ちはありますか?

白鳥 12月がありますけど今はそこを見たくないという気持ちもあります。9月の試合まで迫っている時期だし、僕は1戦1戦大事にやってきているので今はそこを見ています。だけど今回問われるのは内容だと思うので、きっちり同階級の選手全員に見してやろうって気持ちは強いです。原口くんに関しては1回負けているので、絶対にやり返すという気持ちは変わらないです。彼が65kgで世界と戦っていくとなって僕も65kgに階級を上げましたし、ゆくゆくはさらに階級を上げていきたいっていう野望もありますけど、彼のことを倒してから次に進みたいですね。

 

–原口戦をやらないことには前に進めないですね。

白鳥 やっぱりRISEで「俺がエースだ」っていうポジションにもなっていると思うので、そこを倒すのが次なるステップだったり目標が見えてくるのかなと思っています。

 

–最後にファンの皆さまへメッセージをお願いいたします。

白鳥 9月8日はバッチリ仕上げて強い白鳥大珠を見せます。今回は自分の中のテーマとして、とにかく内容で見せて必ず倒し切る試合をしますので、是非会場で応援をよろしくお願いします。