志朗 インタビュー『今の格闘技は巧さだけじゃなくて強さとかそういった部分も必要』

インタビュー 2022年10月11日

来る10月15日(土)大田区総合体育館で開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2022』にて大﨑孔稀と対戦する志朗がBeWELLキックボクシングジム(さいたま市大宮区)で公開練習を行いました。

–今日から急に冷え込んできましたが体調はどうですか?
志朗 1、2週間前にぎりぎりちょっと体調良くないなって時期があって、試合前の選手あるあるだと思いますけど免疫力が下がってた時期だったんで、ちょっと早めに練習量とか下げて体調は気を使おうかなって思ってます。

–いよいよ4ヶ月ぶりの再起戦が目前に迫ってきましたけど気持ちはいかがですか?
志朗 気持ち的には楽しみな部分もありますし、大﨑選手も弱い相手ではないし強い相手なので簡単にいうとハイリスクローリターンな相手ですよね。でもそういう選手と戦ってしっかり勝たなきゃいけないという思いは強いですね。

–会見で「今回巧さだけではなく強さと怖さも見せたい」と発言していましたがその気持ちは変わってないですか?
志朗 変わってないですしやっぱり色んな選手と練習して徐々にそういった動きとか出来てきているので、どれくらい試合でできるかっていうのもありますけど、今の格闘技はやっぱり巧さだけじゃなくて強さとかそういった部分も必要だなって最近感じてきてたので、この機会に是非出したいなって思いますね。

–そうしたら今までの志朗選手と違ったファイトスタイルで挑むという形になりますか?
志朗 変わったって言ってもすごい変わったかって言うとあれなんですけど、でも違った志朗は見せられると思いますし、そこは本当に自分自身楽しみですね。

–どの辺に注目したらいいですか?
志朗 1Rから目を離さないでしっかり見てもらえれば分かると思うんで。パンチのスキルは最近さらに上がったなって思ってるのでそれも活かしたいなって。

–今まで志朗選手のライバルとして存在した那須川天心選手が6月でキックボクシングを卒業しましたが、志朗選手にとって天心ロスはありましたか?
志朗 選手自身はないですけどやっぱり危機感みたいなのはありますよね。トップだった天心くんが抜けて、この後格闘技界やばいんじゃないかな? って雰囲気があると思うんですよ。雰囲気を変える選手が必要なわけじゃないですか。ロス感というよりはそういう選手にならなきゃダメだなっていう思いは出てきますね。

–でしたら今回の試合は第1弾ってことですね。
志朗 再起戦でもありますし、今の格闘技界の流れにも自分は対応できてるってところを見せなきゃ意味がないと思ってるので本当にその第一弾です。

–明かせる範囲内で構わないんですけど現在の大﨑孔稀選手を見て注意すべき点、警戒すべき点って何かありますか?
志朗 やっぱりコンビネーションとか一発一発の破壊力はあると思いますけど、戦ってきた相手とか経験値が違うっていうのは自分も思いますし、このクラスに来るのはまだ早いよっていう思いはありますね。

–それは日本だけでなくタイでも幾多の強豪と戦ってきたって自負があるからですね。
志朗 いろんな人と戦ってきましたし挑戦してきた修羅場の数とかも違うと思うんで、そこが差になるんじゃないかなっていうのはありますね。

–今大会ワールドシリーズということもあってかなりビッグマッチが並んでいますが、その中で志朗選手は自分のどんな色を出したいと思いますか?
志朗 試合以外のパフォーマンスでは勝てないですね、YA-MAN選手とかそこら辺には(笑)。だから自分は本当に試合で魅せたいですね。それしかできないと思うんで、今までだったら巧さが一際だったと思うんでそこを変えて「強いんだな」って部分を見せれると思うんで、そこを見てもらいたいですね。

–先ほどいろいろな選手と練習したとおっしゃってましたが、言える範囲でどんな選手と練習したんですか?
志朗 世界チャンピオンの拳四朗選手とか井上直樹選手とかとは練習しましたね。

–異分野の選手と練習してみてどんなものを吸収したんですか?
志朗 今回ボクシングスパーとかもやってアマチュアのタイトル獲ってる人とか東洋チャンピオンとか世界チャンピオンとやって、世界チャンピオンと初めてやったんですけどやっぱり世界獲る人は強いなって。こういう武器あるんだなってそういうことも知れたので自分にとってすごい収穫になりましたね。

–大﨑選手が志朗選手がTHE MATCHでダウン取られたことによって「倒れないわけじゃない」って自分の自信になったと言ってたんですが、志朗選手は自分は倒れたことに関してどう捉えていますか?
志朗 二度と同じミスをしないようにするぐらいですかね。あと詳しくはあんまり言えないですけど色々な戦ううちの中での癖っていうのがあったので、そう言った意味で高い勉強代になりましたけど自分の弱いところが見えたなっていうのがあるので自分に関してはそこまで気にしてはないですね。

–自分の中では原因っていうのは掴めてるんですね?
志朗 原因も掴めて、「それ狙ってきたらこうしよう」とかのパターンも色々考えているのであんまり不安はないですね。

–「大﨑兄弟とは縁がないと思ってた」とおっしゃってましたけど。
志朗 いや、まだわかんないですよ。まだ計量まで(笑)。

–一時は大﨑兄弟っていうのはもう完全に外して考えてました?
志朗 二人連続でなくなってもう本当にないんだなって思っちゃいますよね。その時にもう本当にないんだろうなって思ってたんで、このタイミングでまさか組まれると思ってなかったんで。

–それでも組まれたらやろうと?
志朗 結果も残してますし勢いもある選手なんで、自分にとっても色々試したいっていうかやらなきゃいけないこともあるので、っていう意味も込めて今回受けましたね。

–大﨑選手はカーフキックを有効的に使ってると思うんですがカーフキックに関しては志朗選手はどう考えてますか?
志朗 もちろんディフェンスの練習とかもしますしそれに対する練習とかも色々やってるんで、自分的にはそこまで脅威とは思ってないですね。

–先ほど強さ、怖さとおっしゃっていましたが今までは逆にどんなことを大事にしてきたのでしょうか?
志朗 巧さですよね。簡単にいうとアマチュアボクシングみたいなオリンピック競技のように触らせないで自分だけ触るとか、下がりながら攻撃するとかそういうのを意識してたんですけど、格闘技界の流れがちょっと変わってきたなっていうのをここ1、2年で痛感してきたっていう意味もあってちょっと変えなきゃいけないってなりましたね。

–今はもちろん大﨑選手との試合が先にありますが、この先をどう見据えているのかなどがあれば教えてください。
志朗 55kgってやっぱり強い選手が揃ってるのでそこでどれだけ存在感を見せつけられるのかなっていうのが、今の自分の最大のテーマだと思ってるので、だからこの試合はすごい大事だなって思いますね。

–最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
志朗 10月15日は本当に今では巧い志朗だけだったと思うんですけど、今回はしっかり強さを見せてしっかり倒して勝つので応援よろしくお願いします。


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