志朗『1Rで終わるか判定で終わるかどっちか』

インタビュー 2022年12月19日

約2年振り2度目の対戦となり、RISEバンタム級の頂上決戦となる鈴木真彦戦を控えた志朗が公開練習を行った。

–クリスマスに試合をするっていう感覚はどうですか?
志朗 プロデビューしてから13〜14年くらい経ちますけど初めての感覚ですし普通の人からしたらちょっと迷惑ですよね(笑)。

–志朗選手の周辺は12月25日に試合をすると聞いた時の反応はどうですか?
志朗 家族いる人はクリスマスってイベントあるじゃないですか。だから試合を観戦するっていうのをプレゼントにしたりとか色々工夫しながら来てくれたり、クリスマスってそんな感じなんだなーって思いましたね。

–志朗選手は試合が終わるまでクリスマスは無い感じの日々を過ごすと思いますけどその辺はどうですか?
志朗 自分自身やっぱり毎年1月に試合とかがずっと続いてたので、今年多分初じゃないですかね? 試合終わって年末年始ゆっくりできるかなっていうのがあるんでそこは良いモチベーションになるかなって。

–クリスマス決戦が残ってますけど今年2勝1敗できてますが2022年は志朗選手にとってどうですか?
志朗 2022年いろいろ経験できて、負けもしましたし前回の勝ちで色々変わった部分も見せれましたし、今年最後っていうことで今年の今まで作り上げてきた姿の集大成を見せれるんじゃないかなって自分自身楽しみですね。

–改めて10月の大﨑孔稀戦を振り返ってみていかがですか?
志朗 パンチだけでどれくらいできるのかなっていうのを試してみたのと、やっぱり悪い部分は警戒しすぎて手数が少なくなったりするラウンドとかもあったので、そういうところも含めてレベルも高いけど考えながらしっかり経験を積めたので、そこはすごい良かったなと思いますね。

–大﨑戦が終わってから改めて修正した部分もやっぱりあるんですか?
志朗 前回スパーリングパートナーとかボクシングの技術の高い選手とかとやりすぎて「これ当たらないだろう」とか「これいつも当たってないから」って警戒っていうか手を出せなかったんですね、試合の時も。今回いろんな選手とかいろんなパターンでやろうっていうことで結構色々試してますね。だから本当に充実していい練習が出来てます。

–今回のクリスマス決戦っていうのは10月と比べてどうですか?
志朗 クリスマスに来てくれてるファンの方々がいるのでやっぱり勝利っていうか、もう本当に今回で完全決着出来るぐらい圧倒的に勝った姿を見せたいなってすごい思いますね。

–勝った方が世界という冠がついた鈴木選手との再戦になりましたけど相手は今どのように映ってますか?
志朗 RISEで言うと55kgって自分と鈴木くんがトップっていうのは見えますし、どっちか勝った方が世界ってすごい良いですね。モチベーションも上がりますし、自分はずっと「世界」っていうワードを出してきてたので本当に今回は絶対落とせないなって思いますね。



–今回相手の鈴木選手は子供が生まれて父親になっての初戦を迎えますけどその辺は見ててどうですか?
志朗 「おめでとうございます」ぐらいしか言えないですけど、自分の子供じゃないですし(笑)。おめでとうっていうのはありますけどそれで強くなるっていうのはそんなにないっていうか。メンタル的には多少強くなるかもしれないですけど、だったら自分は顎とテンプルで効かせに行くんで関係ないです。

–最近の鈴木選手の戦いっぷりを見てどうですか?
志朗 やっぱり巧さが出てきましたよね。前回の植山選手の試合はダウンっていうか微妙な感じでしたけど、あれは結構攻めすぎたっていうのはありますけどその後しっかり自分の得意な距離で勝ってますし、あと「こういうパターンが増えたな」っていうのがあるんで、そこはすごい警戒してますね。やっぱりパンチ力がすごいあるのでそこが一番危険なとこですよね。

–その危険を回避しながら勝ちを取りに行くっていう感じの試合になりますか?
志朗 2年前の感じで戦っても今の格闘技界の流れ的にポイントつくのかなって思いはありますよね。そう言った意味も含めてやっぱり多少のリスクを背負うっていうのは必要なのでそういった練習もやってますし、前回の大﨑戦で試せたのでリスク回避するかどうかは試合の当日動いて相手のスピードとか確かめてからですけど、やっぱりある程度リスクは背負わないと勝てないなっていう相手だと思ってるんで、そこは自分からも行きたいなって思いますね。

–ちょっと気の早い話になってしまいますが、勝ったら世界ということでvsタイとかvsヨーロッパっていうのも考えてる部分はありますか?
志朗 自分の階級ってONEのストロー級でも56kgとかで選手見ててもヨーロッパかタイの二択じゃないですか。やっぱりタイ人になるんじゃないですかね? RISEだから絶対強い人連れてくるじゃないですか。そこまではそんな考えてないですけど勝ってもそんな喜べないですよね。勝ってさらに上の選手と戦わなきゃいけないって意味もあるので、そこまで深くは考えてないですね。

–以前志朗選手が主戦場にしていたタイですけど去年くらいから色々変わってきて女子のムエタイやMMAが盛んになって来たり、ONEが来年からやるということで多分キックボクシングルールの試合もこれから出て来るって予想されますけど、その辺はどのように感じてますか?
志朗 今までタイ人って首相撲で体幹を鍛えたりフィジカル強くしてるじゃないですか。っていうわけじゃなくて今は心拍数を強化したりフィジカルトレーニングしたりしてちょっと危ないですよね。今までの幼少期から強かった武器に加えてフィジカルとか鍛え始めたとなると、やっぱり世界クラスですね。今のONEの現状見てもらえば分かるるようにタイ人がムエタイルール強すぎるんで、そう言った意味もあって自分はちょっとタイ人は怖いっていうのはありますね。

–軽量級のタイ人でもキックルールにアジャストしてくる選手も沢山これから出てきますかね?
志朗 出てくると思いますね。やっぱりそれ用の練習をしてきてるので。タイ人のモチベーションってお金じゃないですか。お金が増えれば家族も養えるって。自分たちにないですよね、そのモチベーションとかハングリー精神って。東南アジアの選手の強みですよね。

–鈴木選手に話を戻したいんですが、明かせる範囲内で構わないのでどんな試合になると予想しますか?
志朗 予想的には1Rで終わるか判定で終わるかどっちかの二択だと思ってます、自分たちのタイプ的に。本当にどっちかだと自分は思います。

–そればっかりはやってみないとわからないって感じですかね?
志朗 やってみないと分からないですけど、本当に極端っていうか彼との相性的に多分そんな感じになりそうなので。1回戦ってますし最近の試合見てもそういう感じになるんじゃないかなって思いますね。

–先ほど集大成の試合になると言ってましたが今年1年って志朗選手のキャリアの中でも一番変化のあった年なんですか?
志朗 変化しなきゃいけない年で、熊本合宿行って元チャンピオンから教えてもらったりいろんな技術を取り入れられた年だったので、そういった技術とか強さを含めた集大成になるんじゃないかなって思いますね。

–THE MATCHの後から頻繁に言っている「今の流れ」って立ち技格闘技の全体の流れが今年大きく変わって来ていると考えているんですか?
志朗 天心くんがいなくなったじゃないですかキックボクシングから。いなくなる辺りぐらいからレフェリーとかジャッジとかが、ボクシングと違って3Rじゃないですか。3Rとかでやっぱり技術よりパワーとか圧力を評価するのが圧倒的に多くなったなって思いましたね。

–そういう変化の影響が今後の試合の強みに出てくるっていうことなんですね?
志朗 出てきてるなっていうか今の格闘技業界は見せ方が重要だなってのはすごいここ1年で感じるようになりましたね。

–こういう視点から見ると鈴木選手ってどうなんですか?
志朗 彼は強さがありますしやっぱり一発のパンチ力がありますから、本当に試合終わるまで油断できないですよね。

–そういう流れには乗り遅れたくないっていうのはあります?
志朗 格闘技界の流れが変わりつつあるのでそこはどうしてもその流れに逆らってないので、そのまま流れに対応しないといけないなっていうのが自分の課題ではあったので、そこを修正しないといけないっていうのは今年はずっと思ってましたね。

–ちなみにもうパンは絶ってるんですか?
志朗 パンはもう絶ってます(笑)。

–試合のどれくらい前から絶つんですか?
志朗 だいたい2ヶ月前ですね。2ヶ月も節制してますね。何でも失うものがでかいほど得られるものが大きいと
自分は思ってるので、だから2ヶ月間っていうのは自分は誓約してますね。

–2ヶ月も我慢してるからあの量になるんですね。
志朗 そうなんです、だから仕方ないです(笑)。

–最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
志朗 12月25日はクリスマスっていうイベントの日ですけど、しっかり勝利して世界タイトルへの切符を掴む姿をプレゼントしたいと思いますので是非応援よろしくお願いします。

 

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