田丸辰インタビュー『正直負ける気がしない、今後のRISEを自分が引っ張っていくという試合を見せる』
インタビュー 2024年3月12日
3月17日(日)に開催される「ABEMA presents RISE ELDORADO 2024」にて、志朗選手が保持するRISE世界バンタム級王座に挑戦する田丸辰選手のインタビューをお届けします。
–昨年2023年は人生が大きく変わった1年だったと思いますがいかがでしたか?
田丸 評価や自分の人生が大きく変わった年でした。
–具体的にはどんな部分で変わったことを実感しますか?
田丸 周りの人やファンの方々の声を聞いて、一昨年とは全然違うと感じました。
–優勝賞金とRISE’s PRIZEでのMVPで1300万円をもらったのはキックボクサーとして破格ですよね。
田丸 夢があるなっていうのもありますし、格闘家という仕事として見た時に試合などでプロ意識を持って見せていきたいです。
–周りの選手は羨ましがっていますか?
田丸 まあ、調子に乗っているって思われてるんじゃないですか?(笑)
–去年は田丸選手が何かを心掛けていたからできたサクセスストーリーだと思いますが、1年を通して心掛けていたことはありますか?
田丸 去年は自分が思っている事が上手くいったんですけど、それまでは怪我だったり結果だったり環境のことで自分の思い通りにならない事が多かったです。悩んでいる時期だったので、それが自分の思い通りに行って結果につながってきて、しゃがみこんでいた時期の分を取り返してやろうっていう気持ちは常にありました。
–それは所属しているTRY HARD GYMが移転して大きくなって、練習環境がより整ったという部分も大きいですか?
田丸 ジムの移転は確実に結果に繋がっていますし、リングもあってより実践的な練習ができるようになった事が大きいですね。
–絶好調の流れでRISE世界バンタム級王座に挑戦することになりましたが、今回世界タイトルマッチに挑むというシチュエーションはいかがですか?
田丸 一昨年だったら勝負論がない、志朗が勝つだろうと言われているカードだったと思うんですけど、去年の1年で自分はひっくり返したと思っているので、対志朗とかタイトルマッチだからっていうよりは今年の田丸辰がどれだけ突き抜けるのかっていうところを見せていきたいです。
–今の話を聞く限り、王座奪取に自信満々ですね。
田丸 正直負ける気がしないです。
–既に志朗選手の攻略方法を見出したということですか?
田丸 対策練習はずっとやっていますし、自身は試合が決まった時から元々あるので、それを今確信に変えていっています。
–去年優勝したトーナメントより、契約体重が1kg重たいですがいかがでしょうか?
田丸 実際試合でやってみないと分からないですけど、55kgが適正なのか53kgが適正なのかっていうのは今回の試合で分かるので、そこは自分自身が楽しみな部分ではあります。
–前回クマンドーイ選手からダウンを奪ったように、志朗選手からもストレートでダウンを奪う自信はありますか?
田丸 志朗選手は絶対ストレートに対して対策や警戒をしてくると思うので、ストレート以外の技でも倒せるように練習しています。今めっちゃ調子が良くて、スパーリングでもストレートで効かせたりする事が多いので、試合になったら倒れているんじゃないかな。
–55kgですが体作りはどういう風にやってきましたか?
田丸 体作りは毎週パーソナルでフィジカルを鍛えています。ちょうど1年前ぐらいから通い始めて、会う人たちに体が大きくなったと言われるので、フィジカルトレーニングの効果が出てきているのかなと思います。
–まだ55kgまで落としたかはわからないですが、53kgと54kgに比べて動きに違いは出るものですか?
田丸 僕個人的には動きはそんなに変わらないですけど、相手が適正で良いコンディションでくると思うので、それについては変わってくると思います。
–志朗選手は頭を使って戦略を立ててくると思いますが、今回はどのような戦い方をしてくるか想定していますか?
田丸 色々なパターンを想定しています。5ラウンドがある中でローやハイキックが得意なので、ローを効かせてハイキックとかですかね。
–志朗選手は5ラウンドの経験が豊富ですが、5ラウンドの使い方についてはどう考えていますか?
田丸 僕も5ラウンドが今回で5回目だから、ある程度5ラウンドの戦い方っていうのは自分でも分かっているのでそこは問題ないです。
–万が一、志朗選手が守る戦いをしてきた時はそれを突破する自信はありますか?
田丸 全然楽勝です。
–それは自分から攻めていって倒し切る自信があるということですね。
田丸 どういう展開になるかは実際にやってみないと分からないです。クマンドーイと戦った時に1ラウンド目が想像以上にやりづらかったので、実際にやってみないと分からないやりにくさや、逆に想像よりもやりやすいっていう時があるので、今回も1ラウンド目で分かるかなって感じです。
–54kgのトーナメントで優勝したことで、例えば53kgでRISEの世界タイトルを作ってくれという発言もあったと思いますが、ここで55kgに挑むのはなぜですか?
田丸 志朗選手はトーナメントで負けてはいますけど、実際にRISEを代表する選手ですし、実際に田丸と志朗が戦ったらどうなのっていう声もあると思うのでやろうと決めました。実際ワンマッチで何もない状態で志朗選手と戦うのは僕にとってはメリットがないので、だったらベルトをかけろよって感じですね。
–ここで志朗選手を倒せばRISEの軽量級でトップになれるという事を考えているのでしょうか?
田丸 内容次第じゃないですか。勝ってももう1回やったら分からないっていうような試合をしたら、RISEを引っ張る選手にはなれないと思います。志朗選手はRISEを作ってきた選手の1人なので、ここで志朗選手の時代を終わらせてそれを若者が引き継いで行かなきゃいけないので、そういう意味を込めて良い勝ち方をします。
–最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
田丸 いつも応援ありがとうございます。今回55kgは初めて戦う階級ですが仕上がりもすごく良くて、今後のRISEを自分が引っ張っていくという試合を見せていくので今年の田丸辰にも期待してください。応援よろしくお願いします。